パンデミックの恐ろしさは、古くから言い伝えられてきましたが、
今この危機を前に、多くの個人や企業が状況の改善に貢献すべく、
各自が出来得る限りの活動で立ち向かっています。
例えば、普段は別のモノを作っている企業がマスクや防護服、フェイスガードの生産をし始めたり、飲食店が医療従事者のためのお弁当を作って届けたりしているというニュースも目にしました。
当社社員の多くが日々触れているSASというソフトウェア提供会社の本家・米国SAS社でも、
特設ページで情報の分析とその開示が行われているようです。
サイトを少しスワイプしたところにある、”Global Spread”のところで、世界地図と共に
各国の感染者数を見ることができ、その次の横棒グラフで、日々の感染者数が多い上位5カ国が
色分けされている。
大体、ちょっと感染者数が減ったかと思うと、すぐにまた感染者数が増えてくるのが分かる。
そして、サイトの一番下、”Trend Analysis”で国ごとの死亡者数推移などがグラフで表されている。
見慣れたくもないグラフが、厳しすぎる現実を突きつけている。
およそ100年前のスペイン風邪の流行時と現代とで異なる点として、医療技術の進歩や、国際的な人やモノの移動の発展(それが新感染症の拡大を後押ししてしまった)等を挙げることができるが、最も強力な進歩を遂げたものとして”データ”がある。
もちろん、データがあれば全てを解決するというものではない。世界各国が置かれている状況、データ収集の仕方からテスト率に至るまで、世界の多様性は、そのままデータの多様性へと映し出される。
生物(なまもの)としてのデータをどう扱い、いかにして私たち人類にとって有益な知見を得るか。
その模索が日々続いている。
2020年3月に、アメリカ、イギリスの16~64歳までのインターネットユーザー(計4千人くらい)を対象に、自宅にいる時間に利用が増えたメディアについて調査した結果を可視化したもの。もっと多くの国でやっても面白いかもしれない。
どうも、若い子はyoutubeやtiktok、歳が上がるほどテレビ、ミレニアル世代(25~39歳)は、多様なメディアへ分散して消費活動活発化、という結果になった一方、コロナウィルスについて信頼する情報源としては、WHOが最も票を集め、世代間においても、大きな差は無かったようだ。
つい先日、医療従事者の母親と、(感染を恐れて)離れて暮らしていた幼い女の子が1ヶ月ぶりに再会するシーンをネットで目にし、私はただ、ダンゴムシのように丸くなってうずくまることしか出来ませんでした。
私自身も都内に隔日勤務で通い、毎日を祈りながら過ごしています。
この危機によって余儀なくされる価値観(健康・働き方・仕事・暮らしのあり方等)の見直しが、
人類社会に価値ある示唆を与え、世界が再び、安らぎと生きる歓びを取り戻すことを願って止みません。
おわり
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